WAVES GOLDの使い方(初心者向け) vol.1「Renaissance Compressor」
私がWAVES GOLDで一番使うプラグインである「Renaissance Compressor」
今回はこのプラグインを初心者さん向けへ紹介していこうと思います。
最後の方では、実際にコンプをかけて音の比較をします。
目次
Renaissance Compressorとは?
アナログチックなサウンドかつシンプルな見た目で、初心者でも直感的な操作ができるコンプレッサーです。
各楽器ごとの積極的な音作りから、バストラックなどへのトータルコンプまで万能な処理が可能です。
特徴としては、
・ソフトニーなのでコンプレッションが緩やか
・オーディオの先読みを行う「ブリックウォール」によりクリップとは無縁
・レシオ1:00以下にすればエキスパンダーとして使える
・下の画像の3つのボタン
各機能の説明
ARC(Auto Release Control)
まずは左のボタン。ARCとManualがあります。
ARCとはその名の通り、リリースタイムをリダクション量によって自動で設定してくれます。意図的な設定が必要でない場合は、オートのままで大丈夫です。ManualにするとReleaseスライドの数値が適用されます。
ElectroとOpt
中央のボタンでは、電子式(Electro)と光学式(Opt)2種類のコンプタイプを選択できます。この2つのタイプを使い分けることで、様々なシチュエーションに対応できます。
Electroモードでは、高いリダクション量の時にリリースタイムを増やすコンプ処理を行うので、バストラックなどへの処理に最適です。
Optモードでは、リリースタイムを早めに設定したコンプがエミュレートされているので、各トラックへの処理に最適です。
コンプレッサーのタイプについては、こちらで説明します。
WarmとSmooth
右のボタンでは、WarmとSmoothを切り替えれます。
Warmモードでは、入力された音に低い周波数の倍音を付加することで、アナログチックな暖かみのあるファットな音になります。
Smoothモードでは、入力信号そのままのスッキリしたタイトな音になります。
エキスパンダー
中央のレシオスライドを初期の1:00より上方向に動かすとエキスパンダー(0:99~0:55)として使用できます。
エキスパンダーとは設定した音量より小さい音を圧縮してさらに小さくする機能です。ノイズの処理などに役立ちます。
比較
最後に、実際にRenaissance Compressorを使って音を比較してみようと思います。
今回は効果をわかりやすくするために、深めにかけています。リダクション量は-6dB程度です。
Renaissance Compressorをかける前
Logic Proのループ音源を使って少しダイナミクス強めの曲を作りました。
Renaissance Compressorをかけた後
どうでしょう?今回はRenaissance Compressorが得意とする自然なコンプレッションを意識して設定しました。やはり違和感なく音が持ち上がりますね。上2つの波形を見てもわかるようにダイナミクスの幅が小さくなっていますね。やはり、Renaissance Compressorは優秀です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
WAVES GOLDの使い方(初心者向け)第一弾。
今回は「Renaissasnce Compressor」を紹介させていただきました。
やはり、何といってもARCは初心者の方には嬉しい機能ですね。
味付けのコンプというよりは、音粒を揃えるための1段目のコンプとして大変役に立つプラグインだと思います。
WAVES GOLDでなくても、時期によってはセールで3000円ほどで単体で購入できるのですごくコスパのいいコンプレッサーです。
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